ほっするものは
たいがい うまく揃った
神様は粋なことをしなさる
信州大学付属病院を出ると
ぽつりぽつりの雨になった
屋内で過ごせる場所と
旧開智学校にでかけた
本降りになった
薄紫色になった
ヘブンリー・ブルーが
漏斗になって
雨を受けていた
何かを受け入れると
言うけれども
腑に落ちることはむずかしい
アンテナのような
漏斗のような
根っこがタイトになった部分を
通らないと
自分のものには
ならないのかもしれない
漏斗の脚をたどって
ゆっくり雨水が
染み込んで
五臓六腑を満たす時
もう新しい
明日は
開かれているのだろう
どこかで
声がした