哀愁のペンギン
ペンギンのお散歩を見ました 雪景色を撮りに出かけました ぬれては乾き 乾いては濡れ かくして 風邪を引きました 本日寝込んだ後 ようようの体で 帰宅しました ああ 今更ながら 画像を眺めてみれば 哀愁のペンギン 冬はまだ長いのに……
View Article息子と
帰省初日 息子と海岸まで 撮影に出かけました 雨 アラレ 雪 突風 晴れ 曇り 何でもありの荒天 話をしようと思っても 口を風が押さえ込み しゃべれません 一緒に撮影に出かけたのは 9ヶ月ぶり なんだか 気持ちがほんわりしました 明後日からは期末試験に向けて 大忙しの様子 頑張ってね ※ 今度はもうちょっと足が長く写るレンズ持って行くから・・
View Articleジンベイザメ
恐ろしく平坦な体で 恐ろしくのんびり泳ぐ その目は恐ろしく小さく その口は恐ろしく大きい ジンベイザメ 30年で大人になる 60年から70年も生きる 15歳で成人した江戸 20歳で成人した戦後 22歳でなお成人しきれない平成 30歳まで子どもでも悪くはないか プランクトン主食の おとなしい草食系だから 恐竜の時代から 生き残っている
View Article水母 くらげ
お母さんは まるくて あったかかった その指は 水仕事で あかぎれていたけれど その手は 暖かくて 柔らかだった 悲しい時も 嬉しい時も お母さんは わたしを ぎゅっと抱きしめて くれた ※ 淋しくなったら 海に出て 月夜に浮かぶ くらげを探す にぎったり ひらいたり くらげは いつも だきしめるものを さがしている 水のお母さんだもの 私のこの気持ちも いだいてくれる ことでしょう ※...
View Article水槽の中
水槽の中 魚に なってみる そこは鏡に囲まれた 小さな世界 海が恋しいかい 空が恋しいかい その世界から 幾重にも 重ねた 深い思い 映し出している 空の鏡 海の鏡 心の鏡 私の鏡
View Articleありえん その後
日射しが強くなってきて 影が濃くなりました もしかしたら 同じだけの濃さの影かもしれないのに 明るさに 目をやられて 影が濃く 見えるのかも しれません 樹間を抜けたひかりが 「ありえん」の扉に あたって 砕けていました (1/2と同じ場所)
View Article兆すこと
兆す 萌す 物語の始まり 心になにかが 起こったこと 春の芽吹き ああ もう 芝草が ほのかに 緑を 深めている オオイヌノフグリも 咲いていた 足下から 春が やってきている
View ArticleSea
言葉は海だ 言語療法士が 言った 広い海があって その海から いま伝えたい その言葉を 探して 来るんだ 見つからないんだよ これが なかなか 言葉は海だ 本当にほしい 言葉が ほしい
View Articleかさ
行き交う人の 歩みは遅し 雪道に 傘揺れ惑う 雪道に いかなる用の あると問う 行き交う人の 寡黙にて ヒシと足下を 見つめおり 用こそ用の 傘の下 大雪となりました。 松本の積雪は現在21?、気温は氷点下となりました。 水気の多い雪はすでに氷となって 氷を割りながら進む車の音が聞こえてきます。 足下の悪い朝を迎えそうです。
View Articleどこか春
雪がよく降る 溶けきらずに また樹冠に積もる 朝日が当たると 樹氷のようで キラキラする おはよう その雪白の その黒枝の その先の そらは どこか春 おはよう 春が目覚めの 挨拶をしてる
View Article曇天の朝
曇天の朝 太陽の黒点が見えた 幾ばかりかの周期で 黒点も太陽の周りを回り その姿を変える 時間が過ぎただけ 過ぎたように 世界は変容する そのことは 知っている けれども 知らない未来 が 横たわっている どうもわかりにくので 再掲です 画像をかなり強調しています。 あまり変わらないですか…… ごめんなさい。
View Article肩
苦しい時こそ 肩を寄せ合いましょう ぬくもりが伝わってきます 同じ方向を見て あるいは違う方向を見ていても お互いの存在が 温かく思えるから 肩の先には翼 その時が来たら飛び立つんだから 肩の先には手 その時が来たらつかみ取るんだから 肩を温めましょう 優しい 未来が来るように
View Article山笑いだす
春の訪れを待ちすぎて 毎日のように 山笑う初日を 探していた そんなところに 時ならぬ雨が降って 雪下の木々が顔を出した 準備していたのに気がつかなかったの? 川柳は黄色く枝を染め 唐松は赤くなった カナダ楓も 桂の木も 枝先が赤い 春が来ること 春が来たら芽吹くこと この寒さの中でも 春を生きることを育てていた ほら あなたも春 育てている?
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