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Channel: ヒヨちゃんが行く!
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ノー・シグナル

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岬に分け入った小川をたどると
息が切れるような坂道に出る
その道も岬のうちで
せいぜい上り詰めても標高30メートルというのだから
その小川の小川であることのほうが不思議だった

山頂には小さな石積みの社があり
その社の手水の底には
干からびた椿が幾重にも重なって積もっていた



花を近づけても椿の花に香りはなかった
ないというのに
椿に香りを感じるのは鬢付け油の記憶か
はたまた空想としての椿が醸す香か
香を感じるのだ
私の五感が

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