$ 0 0 追憶の 弱い光をたどって 丘に立つ たしか あの辺りに たんぽぽは咲いていて 無邪気に笑っていた はずだった 日没前の朱く燃え立つ 太陽に 絮(わた)は真白に 輝いて わずかな陰影は 七色だった はずだった 今夜22時 下弦の月の 弱い光に 虹が架かる 月虹という名の あなたの瞳に似た 白の虹が かかる