$ 0 0 五月の雨にうたれ 白いシャツは肌にへばりつく 紅潮した横顔の少年は過ぎ いつしか大人になって 五月の風にふかれる 目を閉じれば 雨の匂いがする 白いシャツ 夢中になって駆け抜けた 季節の数は 風の色 手に入れた未来に 吹かれている 吹かれれば ふかれるほど 少年の横顔が浮かぶ 五月の風 なにもかわらない かわり得ないこと それでいい それがいい 五月の風 白いシャツ