$ 0 0 吉兆とも 凶兆とも 優曇華の華 口まで卵を宿した うすばかげろうは ただひっそりと 産卵管を薔薇の葉にあて スーッと抜いて また一卵 また一卵 優曇華の華を咲かせていく どうして凶兆であることか そのひとつひとつに 未来の安泰であることを願う親心が キラキラ煌めいて 夜を灯しているじゃない