$ 0 0 藻が乾いて 緑のじゅうたんになって 刈田の 淡い色どり そこかしこに 生きてきた者たちの 痕跡が宿り 目には見えないけれど たくさんの種と卵が 春を数えだす もういくつ寝ると 春になるの 一年の半分を 寝て過ごす 気の長い休み 何をあくせく 生きている わたしという 生き物