百合
百の合いと書いて 百合と読ます 百合根の重なり 百の相(あい)なら 十人十色の 百面相 百の哀(あい)なら もう 過ごし終えた どうせなら 百の愛と書いて 聖母マリアの 慈悲深いまなざし 悲しみも 慈しみも 浮かべる 百合の花には 愛が似合う
View Article感性
感性の時代のただなかを 多分私たちは生きていて 表現活動をすることで 作品と観客の間合いに 生まれてくる何かを たがいに感じようと 感じてみたいと思って 出会い深めあい 存在しているのでしょう デジカメの時代になって カメラ側が処理してくれる 技術力はますます高くなって 撮り手に残されたのは 「表現」という名の 「感性」そのものになったのかと 感じることが多々あります...
View Articleインドラの網
つかまえてごらん この広い世界の中で あなたが大切に思う それを それは 網目になって 大地をタユタユと流れる 鉱脈だったり 水脈だったり 人脈だったり つながって つながって あなたを 豊かにする 神様の網の その一目
View Article11月の展示ご案内 ( 信州大学付属病院 )
FOR THE PATIENT FOR THE FAMILY FOR THE STAFF & FOR YOUR SMILE 11月の信州大学付属病院での展示 テーマは「人」 1日搬入 29日搬出の長丁場の展示となります 展示場所は信州大学付属病院の 外来棟と入院棟を結ぶ長い廊下 アラカワエミコさん アラカワヒロシさん WINDさん 吉川幸男さん 大平滋子...
View Articleよる
つきがひとり つきみる人が ひとり かげは のびて 蒼く かさなる あおじろい よこがおが わずかに ゆがんで (愛) のせつなさが にじんで とける ※ つきはいつも ひとりだから わたしが そばにいてあげる わたしとつきと ふたりぼっち よるの おやどで なきましょう なみだが かわになって あまのがわ ないた おもいで ほしになって あいのせつなさ ほぐしてくれる ※...
View Articleことり と このみ
ことりは うたう あきのそら このみは ゆめみる あきのそら ことりの すんだ うたごえ は このみを みのらせ あきのそら ふたつは ひとつで たのしくて どこまでも あおい あきのそら
View Article四代目ひまわりへ
そんな狭い場所で…… マンションの土台と 道路の境目の 5センチぐらいの隙間から 今年も 向日葵が咲いて 種を結び 枯れていった 来年も あなたの子どもを 訪ねましょう 私があなたの おじいさんにあってから 来年は 四代目に なります
View Articleだからさ
だからさ これ欲しいんだけど あしたね だからさ これが食べたいの あしたね だからさ こうしてほしいの あしたね だからね 今してほしいの あしたねって あしたは無限に 来るわけじゃないんだから いま ここ
View Articleマザー
googleをワンクリックすると googleが10個…… ハングアップに 起動不能 マザーがいけません パソコンが 新しくなりました 驚くほどの画像処理速度 でも わたしは 元気がありません 元気がないのですが あすからも美術館から頼まれた ギャラリーに10月の展示への ご訪問をお願いしに行きます それはとても楽しみな機会であると同時に 体力との勝負かもしれません 元気は すべての活動の 源ですね
View Article言葉
言葉が 何かを 変える 言葉は 発明で 発見だから 風も 時も 時代も 作る 言葉は その人 はき捨てる だけならば 言葉は 刃 痛いだけ 自分の感情にただ任せて 生み出すものを持たない 言葉を 吐く人は嫌い
View Article絡まった糸
どんなに こんがらがっても どこかに ひかりが 当たっている そのひかりを たどって くぐって ようやく わたしの 端っこに 出られるんだ 端っこと 端っこと その間が グニュグニュ してても わたしって こと
View Article黄昏コスモス
京都に行った娘は 高原の夕日が懐かしいといいます あの澄んだ空気感は京都にはない 京都の地平線ぎりぎりに 沈む太陽がうらやましい私は 娘にいいなあと言い返します 京都の黄昏は 急に来るらしく それは 街の明かりに かき消された 空白の時間なのかもしれず 松本の黄昏の 長々青い空に 浮かんでいる コスモスの花が 無限大の透明になっていくのが 街明かりの乏しさを 物語っているのかもしれず...
View Article空中階段
宙ぶらりんになった なにか を 探しに 天空への階段を 作る 積み上げて 高めて 神に 挑戦するための 階段ではなく バラバラになった 言葉の 断片のような それがための 悲しみのような なにか を 探しに 階段を 作る 汗をし 涙し 時に笑い なにかには まだ手が届かない けれど なぜか なぜかは わからない 生きてる喜びを 階段は 教えてくれる
View Articleブーケット
柔らかな色 やさしい風 仄かな香り バラに抱かれるとき バラの思いに 心を巡らすことは あまりない バラといて幸せだとか バラに癒されたとか、 もっと単純に バラが好きだと 思っている ブーケット 幸せは 花束になってやってくる ブーケット わたしは あなたの 幸せになれるだろうか ※ バラの幸せはお手入れ次第 毎日 顔を見ながら肥料をやり 水をやり 剪定をし 薬をまき 褒めてやること...
View Article何をあくせく
藻が乾いて 緑のじゅうたんになって 刈田の 淡い色どり そこかしこに 生きてきた者たちの 痕跡が宿り 目には見えないけれど たくさんの種と卵が 春を数えだす もういくつ寝ると 春になるの 一年の半分を 寝て過ごす 気の長い休み 何をあくせく 生きている わたしという 生き物
View ArticleTea
一服の涼を支える 一枚の古布の 縫い閉じられた 舟形の 疲れた夏の葉を 映しとって 旅に出る どこにいこうか 行くまいか 一服の涼を運ぶ 古布が誘う 悠久の時の 思い出色の 秋の始めの テーブルの上
View Articleそんざい
どこかで こえがする この道の わたしの なまえを 呼んでいる ただ いっぽんの 道になって 呼んでいる わたしは あるく わたしの なまえを 呼ぶかたへ なまえは わたしの そんざい そのもの あるく
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