$ 0 0 濃くなった影 小さな陽炎が 真昼の夢を運ぶ 両手で それをすくって じっと見る その朱き血潮 この手で 私はつくる この手で 私は抱きしめる 夢のかけらの なんと 騒がしく 心の臓を 駆けゆくことだろう 濃くなった影 大きくなった陽炎が 真昼の夢を運ぶ