$ 0 0 雨が降った時 私はあなたを 雨から守った 風が吹いた時 私はあなたを 風から守った 私が折れた時 あなたは私を 迷わず捨てた 雨の路上に あの台風の後 私の仲間達は 8t捨てられた 雨ざらしの 最終処分場 は 幾ばかりもない 重さの私たちの 累々たる墓場 雨は止まない ※ あっちにも こっちにも 折れ傘が 捨ててあった 路上に かわいそうになった 暗い詩ができた むかしは傘を守るために 大風大雨の日傘をささずに 歩く大人がいた あれは 傘が 財産だった時代の 美意識か…… 懐かしい