よる
夜はクロスロード 重なり合う思いと時間が 交差して 小さな花を 咲かせてる 欲しかったものの たいがいは 手に入らずじまいの 一日が 終わって やがて 眠りが 闇を深くする その闇の 向こうから 聴こえてくる パンドラの虫たちの ささやき 箱の底に 最後に残ったのは 希望という 虫だった 夜はクロスロード なにもかもが クロスして 十字路の真ん中に 今日いただいたものの 輝かき そのことに...
View Articleドビッシー
ドビッシー 生誕150年 こたえのない うみのただなかに 浮かぶ 島のような ただよって 漂って 一つではない こたえのあり方を 模索するではなく 模索した 和音の 凝集 北斎の海のごとく 模索の痕跡こそ 明日の導 明日の ありかた その 多くは 絞り出して 絞り出した 知恵の塊でありながら 失敗の連続であり それでも イエスと言える こころの声の 成功の連続 ※...
View Article衝撃
長野県朝日村にある 朝日美術館に行って 震災地復興を願って−「きぼうのて」展 を見てきました。 衝撃を受けました。 このプロジェクトは朝日村のホームページで次のように紹介されています。 東京都の多摩市立豊ヶ丘小学校児童と東日本大震災で被災した岩手県大船渡市第一中学校生徒の『手』をテーマとした写真作品とあわせて、朝日村の子どもたちの作品を展示します。 最初のブースで大船渡第一中学校、...
View Article女神たちの銅像 松本市美術館展示?
6月の女神と 1月の女神 女神を撮ろうと思う時 不思議と松本市美術館は雨 雨に当たると ブロンズの青がきれいになるから 撮りたくなったのか 撮ってくれとささやかれたのか 定かではありませんが 女神のいる風景は好きです
View Article雨と傘
この雨の 止まない ひと粒の ひと滴の 垂れ落つ 憂鬱な色 傘がない 傘がある パラソル はなさく いっぱい はなさく 私の体を 守るだけ まあるく 広がって この雨の 明日は晴
View Article置手紙
五月に買ったハードディスクが 五月末に飛んで 先の展示やいろいろのデータがなくなってしまいました。 いつもならば バックアップを取っているはずのものたちも この四月までのデータが分散保管されているという 困った状態になっていました。 そして、先の展示のために集めたデータは 壊れたハードディスクにしか保管されていなくて それっきりなくなってしまったデータもあったのでした。...
View Article願いと祈り
繋がりの形の七夕 五色の短冊が 風に揺れてる 願うことと 祈ることと 思うことと 行動することは 別のもの ただ 願いも 祈りも 思いも ない世界に 行動はない 誰かの 願いや 祈りや 思いを 知らない世界に 一人ぼっちは 淋しすぎて 祈りも 願いも 生まれないだろう 祈りも願いも 繋がりの形の 七夕 短冊よ 揺らげ 願いと祈りの 行き来する 風を起こせ ※...
View Articleほたる
ほてった体を 撫でる風は 川上から風下に流れ すこし 蒸しっとして 重たかった やがて ほたるは舞いはじめ 右に左に 舞いはじめ 交差し 消えて 消えては 浮かび ほてった体も 風も 湿度も なにもかをも 忘れる ひかりの中で
View Articleゆめ
そのよる 私は夢を見て 目が覚めた 水玉宇宙の 紫陽花が 咲いていた どこに行くの と聞いてみた 知らないところ 知っているところ 行きたい場所 着いた場所 答じゃない と思った途端 目じりに涙が 滲んできた 答えが欲しくて 聴いたのに 答なんか要らないと 答が返ってきた その朝 私は夢から 覚めた 答のある一日じゃなかった 答がないから 歩き始められる 一日の始まりだった
View Article立ち位置
一歩迫ったら こっち向いていた 立葵が あっち向いた ※ 一歩引いたら もちろん こっちを向く…… いつだって自分の 立ち位置を考えなくっちゃ 本当の関わりは見えてこない
View Article朝
なだらかに 肩を落とす 夏至より10日の 朝の光り の やさしさは そっと 葉影に 迷い込んで 包み込んで うねりとなった 淹れたての ひかりの なんと かぐわしいこと 深呼吸が終わったら 朝日に笑ってみよう おはよう 優しい朝だね
View Articleしあわせ
しあわせという言葉 仕合せとも 幸せも書く であうことによって 導かれたものが 仕合せならば 辛さを 変換できる力が 幸せ 辛いは ナベブタがついていて 覆い隠したい 気持ちを表しているみたい でもね 幸せは 土がついているでしょ たくさん種を蒔いて よいものを育てる土壌なの 豊饒な実りを 育てられること これが 幸せのひとつの形
View Article熱帯のささやき
南からの 湿った風が 暑さを運び 羊歯の茂みは 空とからみあう 羊たちも 夢を見たのだろう 熱帯のささやき むせかえる 大地からの 空への思い 思いの丈は ささやきから生まれる ささやいて ささやいて 真実となるまで 夢を見る 夜を数える 羊たちの 思い
View Article長野新協展
8月6日から12日まで 松本市美術館の市民ギャラリーで開かれる 「長野新協展」 に「ひと組」の作品を出展します 二年ちょっとぶりの 「CG」と「詩」の展示となります テーマは「松本駅」「雨」「傘」です 展示に向けて只今 やすり、割り箸、パソコン、カメラ、接着剤が 活躍中です その秘密は美術館で…… 乞うご期待 偉そうなこと書きましたが アップアップしています 頑張れ 頑張れ!
View Article傘の行方
雨が降った時 私はあなたを 雨から守った 風が吹いた時 私はあなたを 風から守った 私が折れた時 あなたは私を 迷わず捨てた 雨の路上に あの台風の後 私の仲間達は 8t捨てられた 雨ざらしの 最終処分場 は 幾ばかりもない 重さの私たちの 累々たる墓場 雨は止まない ※ あっちにも こっちにも 折れ傘が 捨ててあった 路上に かわいそうになった 暗い詩ができた むかしは傘を守るために...
View Articleアロエの詩
一人ぼっちは 嫌だったから 影絵の自分に 見いっていた 少し背中が 曲がったな 一人ぼっちは 淋しいからと ゆらゆら風と たわむれた アスファルトの 熱気が溶けだして 悲しい涙を 乾かしていく ※ あんた ちょっと もらっていくよ あ 私の主のおばあさん ちょっと葉先をつねっていった 痛かった ああ ありがとよ お礼のお水だよ 如雨露で注がれた水は 鉢から溢れだした それにしても暑いねぇ...
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