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Channel: ヒヨちゃんが行く!
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矢車草のその後

矢車草の種は 化粧筆 30本ぐらいの毛が生えていて くるりと白っぽい緑の苞でつつまれている 矢車草の額は 風車 ひかりが そよぐたびに キラキラ羽を 回している  

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暑中お見舞い申し上げます

関東甲信越地方も梅雨明け宣言 いよいよ夏本番 で 黄昏時のひまわりをどうぞ 暑中お見舞い申し上げます  

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メルトダウン

凪いだ夏は 溶けていく 地球の裏側を 突き破って やがて 泥のような 眠りを さそい 深く 深く 静まり返って 時を忘れる

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稲伸びる

暑くなって 稲の成長の なんと早いことでしょう どんどん背を伸ばし どんどん茂り どんどんその葉を 硬くしています 夕方 稲たちは 成長の証の水滴をその葉先につけ ゆらゆら揺れます その揺りかごに 今日もトンボや ガガンボや 蝶々や クモたちが 夜の夢を宿しに止まります 稲と一緒に たくさん夢を宿しなさい ※ガガンボ様へ お邪魔さまでした……

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夕焼け

ヒールがこだまする 夕焼け空 どこかで見たような 見ないような その空の どんな思い出に つながっているのか 思いだせない たった一回だけの 空なのに 10秒数えたら 変わっていく空なのに どこかで見たような 見ないような それでも きっと 記憶に残る 今日の夕焼け  

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街灯

アマゾンの その ワンクリックが できない まだ悩んでいる 外に出たら 雨は上がっていた 街灯に浮かぶのは 濡れたひまわりの エッジだけのシルエット あわててカメラを 取りに帰った 再び街灯の下に立てば 透明な光が ひまわりの周りに 溢れていた アマゾンの ワンクリックは まだ悩んでいる 夜は更けていく 

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肘さし雨の 向こうの空が 晴れている 犬の散歩のおばさんは 犬と一緒に走っていった ずぶぬれになった 中学生たちは 歩いていた ひまわりは 巣立ち直後の ムクドリの 傘になり 揺れていた

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ひとりしずか

遠音を聴く 雨音の その向こうの 花火の音の ヒュールリ ヒュールル 聞き耳を立てる間に ひとりしずかな 夜の淋しさ

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ひかりだま

手には握ったけれども 今はとどけられない ひかりだま 今度 宅急便屋さんが来るまで 育ててみようか ひかりだま 宅急便屋さんの 夜行トラックの荷台の中で ごとごと揺れて ときどき箱から 光が漏れる ね どこに行くの ほかの段ボール箱が 聞いてくる 早く元気になってねと 伝えに行くのよ その小箱を開けた時 その人が微笑むように 今度 宅急便屋さんが来るまで 育ててみよう ひかりだま ※...

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奉行

ああ いずこも バーベキューの 香りする 夏休み 最初の日曜日 腕をふるう 奉行は誰だ ※ 写真と本文は全く関係ありません……

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夜の鋭気

一日をねぎらう 空の青 ひまわりたちが 宇宙の果てまで 溶けていく お疲れさま 明日がきたら もうひと花 咲いていると思うよ 夜の鋭気をもらって まっさらな黄色 宇宙の果てから 届いた 朝露の中で 黄色く 黄色く 咲いてると思うよ  

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空が恋しくなったなら

空が恋しくなったなら 深呼吸すればいい ほんの一かけらだけれども 空の気持ちがわかるから 空のかおりを辿れるから  

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まだ食べられません

私はブドウ まだ食べられません もうほんのちょっと 夏の日差しを浴びたら 美味しく熟れるはずです 出荷されたら 白ワインになる予定 松本の 空の香りを 楽しんでね お魚料理に オリーブオイルのサラダを添えて

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長い影

夏が燃えている 湿気った夏だ もう お日様なんて 見ていられない 見てない間に 影は伸びてくる 長い影が 足元をくすぐりながら 話しかけてくる もうひと頑張りだからね 一月も しない間に 秋の気配を 感じるでしょう

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花屋 ことの葉

  素敵な 花束を 贈る時には 素敵な ことの葉も 添えてみよう 素敵な 言の葉を 贈るときには 素敵な 花束を 添えてみよう

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温故知新

それは ほんの小さな 小さな 出来事の 記録たちで 積み重なって 広げられて たたまれて 重ねられて 束ねられて こんなに こんなに 大きく なりました とても 心の小箱には 入りきりません ですから この幾束もの 記録は 何度も 紐解かれ 何度も 読み返され 記憶に なりました 記憶に なったその後も 記録は 何度も 紐解かれ 読み返されるたび 懐かしくも新しい色を帯びて 私の心を捉えるのです...

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つながり

どちらに 行こうとも 道はつながっている どちらに 行こうとも 空はつながっている

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下駄箱

ひとり 一つの 下駄箱の その人が 歩くことの 確かな居場所 ※ 道路からこうして下駄箱が見えるので3カット撮影したのですが、   なぜか中から人が出てきて ぎろりと睨まれたのでした。   怪しい者では…… ございません と 申し開きをすることなく   なぜか逃げていた 困った私でした……。   撮ったら説明責任 大切なことなのに。ごめんなさい。

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花火

儚さを  沈んで浮かぶ   夕はなび  

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沈める寺

ケルトの伝説の 寺は沈み 祈りによって 浮き上がり また沈んでいく 閉じ込められた 思いのように 浮かんでは 沈み 沈めては 浮かび上がって 沈んでいく 誰が心にも 鎮魂歌の あるように

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