りんご道
採れたての信州りんごは サクサクと口の中で割れて 少しだけ酸味が強い 保冷庫で寝かされて 少しだけ呆けて 少しだけ酸味が抜ける どちらも 好きな信州の味 ※ サンふじ 収穫が始まりました 傷りんごを買い求めに近くの農場へ これをいただくと 信州の秋が終わる そんな気持ちが定まります
View Article松本手まり
糸を重ねるたびに まりは弾む 重ねただけ 文様は整い もう誰の物でもない 私の手まりに なって ポポポのポンと 空を舞う ※ 松本市の代表的マンホールデザインでした^^
View Article雨後
湖への道は 今朝の雨を含んで 青い 冬籠る山の吐息が染みて 真昼というに 霜降の相 捨て猫が坂の上から降りてきた ミウミウと啼く 素知らぬ顔をしていたら ネコが言うのだ 独り言だから聴かなくても良い が 独り言は言わねばならない 冬籠もれぬ猫だから 冬の間中 青い吐息を吐いてみよう 満たされることに満たされるまで 言わねばならない 青の吐息
View Article送友人
水國兼霞夜有霜 月寒山色共蒼蒼 誰言千里自今夕 離夢沓如關塞長 薛濤 水の都である兼霞も夜には霜が降りる 月も山も寒々と蒼い こんな日にお別れするなんてと・・と言ったとしても あなたと離れてしまったその後の夢は関塞のようにずっと続くのでしょう 漢詩 漢詩歳時記秋2 角川書店
View Article篠ノ井線
信越線にはたくさん乗った記憶があるけれど 篠ノ井線は幾度乗車しただろう あまり記憶がない 明科の廃線となった篠ノ井線後を歩けば その電柱の低さに その軌道の細さに トンネルの低さにと 驚くばかり 三五山トンネルは全長120メートル 入り口の闇をくぐればすぐに出口が見える トンネルの中でヤッホーと言っても 谺は帰ってこない 父が無類の鉄道好きで あるいはなにがしかの蘊蓄を語ったかもしれないトンネルも...
View Article魔法の箒
スススと掃いたら スススと美しくなる 魔法の箒が ほしい季節 丁寧に丁寧に 掃きだして 暮らした月日だけ ちびていく 我が家の箒 スススと掃いたら スススと恋しい 魔法の箒が 大活躍
View ArticleCall
針葉樹のこもれびが燃えている 暖炉には薪 まだ森の香りがする 針葉樹のこもれびが燃えている 日が当たるたび芳しく 森の香りに満たされる 誰かが私の名前を呼んで 私も誰かの名前を呼ぶ カラカラと乾ききった森の奥から かわいたコダマが聞こえてくる 心にくべる薪ならば こんなにいっぱいあるのだから どうしてあなたは 泣くのです 針葉樹のこもれびが揺れている 名前を呼んで欲しいと 揺れている
View Article年
封じ込めた記憶の 滲み出てくる 色となって 往時より 今に艶やかな したたり 滴る 閉じ込められぬ記憶の 滲み出てくる 色となって 明日より 今日に艶やかな まなこに 泪 開かれた記憶の 滲み出てくる 闇となって 昨日より 今日に静かな 想いの 漂う しばらくお休みします
View Article点灯前
火星に探査機を送れる時代になっても 地球のコア(内核)にまだ探査機は到達していない 何とか帰ってきました 途中でCCDを清掃 名古屋駅から栄のNikonまで駆け足 栄えのNikonから名古屋駅まで駆け足 この間一時間(まさに鬼、いえNikonさまがお手隙でラッキー) 名駅に7分前に到着して 間に合いました・・・ が 問題は〇〇痛 日頃の運動不足が・・・
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