ランデブーのその後
木星と金星が最接近 でも キスもできずに 離れていきました 今度はいつかな つぶやき続ける 二人を包もうと ウロコ雲が 空に薄くかかりました 何処までも 蒼い 黄昏の空でした 胸がいっぱいになった 二つの星は いっぱい泣きました 二人の涙は そこらじゅうにちりばめられて 春の雨になりました
View Article蒼い時間
蒼い時間 の ゲートが開いて まだ見ぬ世界の果てが わずかに 口を開けた あの日 歩くことを決めなかったら 今日はなかった 明日 歩くことを諦めたら 昨日の意味は変わる もう躊躇わなくてもいい 道なき道も道になる で、どれが好み?
View Article鬼の霍乱
鬼の霍乱 いや多分、錯乱でしょう…… 先先週の火曜日からの多忙さは ちょっと言葉に詰まるものがありました 髪振り乱して とは申しませんが 疲れは確実に溜まって 節々も痛く とうとう熱がでました 明日は寝て曜日ですかぁ ほんに久方ぶりの 何もないお休みのはずでしたのに ※ 本当はこの画像違う話に使いたかったのですが…… どちら様もおやすみなさいませ ちなみに最上段の画像の足、マネキンのものです...
View Article春の暖簾
春の暖簾 ちょっと一押し してみましょう 春の階段 いい見晴らし! 春の料理屋は 旬の野菜洗いに 汗をかき 春の美容室で 新しい自分を 問いかけてみます 春ですもの 心のランプも 磨きましょう ※ で、なぜだか 暗めの写真のオンパレード パソコンが不調です 今から多分、開放します。 で、この記事は念のための予約投稿です。
View Articleふらわー
ただ あなたがそこにいるだけで 息をしている わたしをかんじる ただ あなたがほほえむだけで 息ができる わたしをかんじる ただ あなたがてをさしのべるだけで 息をわすれる わたしをかんじる ただ それだけ それだけなのに せかいはわたげにつつまれて ふらわー はるのかぜがふきはじめる ※ それぞれが切り取られたふらわー物語 ふらわーな 日常の光景に なんど嘆息し 微笑み 涙し...
View Articleゆきやなぎ
あなたが お嫁に行く日 あなたは 白い服を着る あなたの人生を 思い通りに描く キャンバスになる けれども 燃ゆる思いは 白の下 赤く染めたつ ユキヤナギ 待って待って咲いたから いっとう その白 輝やかす あなたは やがて 純白の花嫁
View Article4℃より
4℃ あまりに重たく あまりに冷たい 水の塊の もう渦巻いている この空の下 太陽は あなたの涙を乾かし 凍土を ぬかるみに変えた 上昇気流を捕まえろ 激しいまでに 舞い上がれ 踊りだす 未来のリズム 明日の扉が開くとき 上昇気流を捕まえろ 昇華する 魂のざわめき 捕まえろ
View Article心の天日干し
朝から雪で その後雨になって 明日も雨雪で 明後日は晴れるらしく 晴れたら 天日干し しようかな ジャブジャブ 洗濯機で洗って 竿にかけて パーンと伸ばして 心の天日干し やさしくな〜れ
View Articleあなたが空だった頃
あなたが空だった頃 私は何度も空を見上げ あなたが海だった頃 私は何度も泳ぎに行った あなたが森だった頃 私は何度も散策をした その都度出会う 新しい世界 「あなた」とは 心の扉を開く 魔法の言葉
View Article猫物語
赤い階段に呼ばれて 露地裏へと 歩き出したのでした あら こんにちは! 私たち 仲良しなの 僕のことも忘れないでね 物陰からもう一匹 兄妹かしら? ニャン わたしもいるのよ クンクン 私たちもいるのよ 仲いいでしょ? はい 私が親分です そうですかと軽く会釈をすると いつの間にか 猫が8匹 足元にいました 私は猫と目を合わさないように けれども猫を見ながら 逃げました 猫が一斉に後をつけてきました...
View Article一片の雪
ほそい 月が 木星を 眺めていた 宵の口 すべてが 朧で 黒い 小さな 切片が 落ちていた その一片でも ほしくて 私は 必死に 手を伸ばした 春の夜の雪 まばらに 落ちる どれだけ 手を伸ばして いただろう 願いむなしく 帰る私の鼻に 一片の雪 くすぐったく 溶けていった
View Articleペーパー ナイト
夜の街明かりの中 丸めて 鞄につめてあった 雑誌を取り出し 広げてみた 光沢のある 広告ページが 街の明かりを 映し出した つらつら 文字ばかりの けれども白い ページたちが 私の顔を 照らしてきた 私は 雑誌を急いで 鞄につめ歩き出した わずかに夜明かりが 忍び込むバス停で 私は止まり 雑誌を開いた 本のにおいが わずかに広がり 黒い紙面が 夜に滲んだ
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