草笛
踏んでしまえば ただの野の草の 少年が口に運ぶ 草の笛ソプラノ 野辺で咲けば ただの雑草の 少女が手折り 花束とかわる 生まれ出る それぞれの 思いの数に 春が暮れて 谷を渡る 鶯たちの たかい声 草笛の 音色が うつる 信濃道 いか しめ よ かなりの自慢です が 先の本、こんなことになって紹介されていました。 現在、キャノンの銀座ショールームにも展示されています。 なんだか、励みになります。
View Article遠い記憶
遠い 記憶の海に ある 気配を感じる 雨が降る 息が できないほど 深く 心にもぐりこんだ それを取り出し 泣いたのは つかの間 香った 桜の せいかしら 花散らしの 雨が 舞い降りてる 再び 心に 封をして 未来の私に 手紙する 今 ここにいる 感謝の 手紙を
View Articleおーる おーらい
思い通りにいかない から 意地になって 撮り続けて ある時生まれた 偶然を いつの日にか 必然に したいと 願う こうして 欲張りをして たわいもなく 時々こけている わたし こけながら わらしべ長者を 夢見ることにしてる 偶然 必然 その 結果 オール オーライ
View Articleだいじょうぶ
うつろな こころを さくらが なでる ひとひら ひとひらの はなはさびしい たたずまい たくさん よって さくらに なるの あなたの かがやき みなのもの みなの かがやき あなたのもの だいじょうぶ あなたは きょうも すてきです
View Articleありがとうございます
キャノンのPHOTOPRESSOの 週間ランキングが第一位になりました。 たくさんの人が フリッターや ミクシィ お電話やメールなどなどを通じて ご紹介くださった結果だとおもいます。 ほんとうに ありがとうございます。 とても自分一人ではできないことです。 皆様の支えあっての結果。 ほんとうにありがとうございます。 で、厚かましいですが、これからもよろしくね。 もちろん私もAIDします!...
View Article夜
窓明かりに 浮かんでは消える 不条理の条理 と 条理の不条理 やがて 瞬きを止め 同じく夜を 眠るのだろうか 闇夜の深く 吐息吐く おやすみなさい 夢もまたよし また切なかりし
View Articleさくら
夕日が沈むころに 桜の花が ポトリ ポトリと 音を立てて 落ちてきた 花の形のまま 落下傘のように 風に揺れて 落ちてきた たわいもない 笑顔のまま 草の上に 落ちてきた 草は あわてて 花嫁を 受け止め 蛍のように 輝いた すぐ行くからねと 兄弟分の桜が 風がでてきた空で 輝いた
View Article納品
夕方、ブライダルの写真を納品しました。 彼女の家に行くまでは、とてもとても元気だったのですが 納品を終え、彼女の家の坂道を下りて国道に出たとたん 全身が泥になったような 疲れが襲ってきて車の運転が怖くなりました。 途中のコンビニで車を止めて 気つけ薬の(?)カフェオレをのんだのですが あとはただ、本物の泥になって眠りこけてしまいました。 よほど気を張り詰めて仕事をしたのでしょうね。...
View Articleどうして夜が来るのだろう
どうして夜が来るのだろう 今日 悲しかったことを 別の形にするため 今日 うれしかったことを もっと大きく 羽ばたかすため ちょっとだけ違った ほしい明日が 必ず来ると 信じているから 誰のもとにも 夜は来る
View Article倒置
無残さを覚えない 花びらの遺骸 美しい 100万ドルの夜が 降りてきて うつむいた花穂を 倒置させ 心の裏側が のぞくのを堪える あなたは咲いて いた 遠目からもそれとわかる りりしさで 記憶の花
View Articleうろこ
心の襞が やわらかさを 失い うろこになって のどに 刺さる のみこむことを やめれば こんなに 血だらけには ならなかった 血涙のような 雨が 夜半から もう水をたたえることのなくなった うろこの上を 流れている
View Articleひとひら
億万の 命のかけら ひとひら ひとひら つと すくい てのひらに おさめて なんども ながめる さくら 散り行く先に 思いを乗せて 風は東へ 幾万の涙が 明日に 変わるように すくった 花びら 風に 送る
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